犬の糖尿病

犬の糖尿病について

 膵臓で作られるインスリンというホルモンは、エネルギー源として糖(グルコース)を必要とする組織や細胞に糖を供給する働きがあります。犬の糖尿病は、通常は膵臓のインスリン産生細胞の減少、機能不全(インスリン欠乏)が原因となって起こります。
 糖尿病になると、組織や細胞に糖が供給されず、体が糖をエネルギーとして十分に利用できなくなります。その結果、血液中の糖が増え(高血糖)、尿中に糖が出てくるようになります(尿糖)。

糖尿病になると、次のような症状がみられます。

  • 水を飲む回数・量が多くなる(多飲)
  • 尿の量が多くなる(多尿)
  • 摂食量が多くなる
  • 体重が減少する
  • 目が見えなくなる、見えづらくなる(糖尿病性白内障)

インスリンについて

インスリンは、食物などから取り込んだ糖を、エネルギー源として細胞に取り込ませるホルモンです。インスリンは、肝臓や筋肉、脂肪などさまざまな細胞に糖を取り込ませ、血糖値を下げる働きをします。

インスリンの標的組織ともたらす作用

糖尿病の犬では、体内で産生されるインスリンの働きが不足しているため、体の外からインスリンを供給する必要があります。インスリンを体の外から確実に犬の体内に供給できる唯一の投与法は、定期的な皮下注射です。糖尿病の犬には、毎日、皮下注射によりインスリンを供給する必要があるため、飼い主様の協力が非常に重要です。