猫の糖尿病

糖尿病の診断

動物病院で糖尿病と診断される際、診断の決め手となるのは、これらの臨床症状に加え、持続的な血糖値の上昇(高血糖)と尿糖が存在することです。このため、多くの場合で診断の際には、次の3つの値を測定する検査を組み合わせて実施します。

  • 血糖値測定
  • 長期血糖コントロールマーカー
    ( フルクトサミン、グリコアルブミンなど)測定
  • 尿糖測定

猫の場合、ストレスにより血糖値が一過性に上昇しやすいため、糖尿病の診断には過去1~2週間の血糖値の参考となる長期血糖コントロールマーカーも測定したほうが良いとされています。また、グルコースを多く含む尿(糖尿)は尿路感染症を引き起こすことがあるため、尿糖の測定だけでなく尿路感染症の検査も重要です。

糖尿病と診断されたら

猫の糖尿病は多くの場合、インスリンを用いた治療によってコントロールできます。治療によって血糖値が良好にコントロールされるようになると、糖尿病の症状(健康状態、水分摂取量、フードの摂取量、排尿量および体重など)が改善します。

猫によっては、体内のインスリン産生とインスリンに対する反応が改善され、持続的なインスリン治療が必要なくなる場合もありますが、多くの場合、生涯にわたってのインスリン治療が必要です。また、適切な治療を行っても血糖値を良好にコントロールするのが難しい場合もあります。

猫が糖尿病と診断されたら、適切な治療を早期に開始することが生活の質(QOL)を保つためにもっとも有効です

治療開始後、しばらくは症状や血糖値を確認しながらインスリンの投与量を調節します。血糖値を良好にコントロールできるようになるまでには、数週間ほど要することが多いです。血糖値を良好にコントロールできるようになったあとも、
定期的な受診による健康状態のチェックと、血糖値や長期血糖コントロールマーカーの測定に基づき、その都度、治療を適切に見直すことが非常に重要です。